バトンを次へ渡すということ

自分が風前の灯火になったとき、誰かにバトンを渡さずにはいられないのか。

スマートにさりげなく、そんな場合もあるだろう。

中山康樹は、とても子どもっぽくバトンを渡した。つまり、お前なんか嫌いだと突如言い出すやり方で。

この夏に亡くなった人は誰にバトンを渡しただろう。誰も受け取れなかったバトンを拾うのはだれだろう。

自分は誰のバトンを受け取るのだろう。