英語が分からずに洋楽を聴く特権
日本人の多くは、英語が分からずに洋楽を聴く。特権というと言い過ぎかもしれないが、得をしている点はある。
ある時、ラジオから聞こえてきた音楽に一気に引き込まれた。こんなん作れる奴がまた出てきたか。レディオヘッドの血を受け継いで、と思いながら、その曲を探すでもなく探していて見つけてしまった。
タイトルを見て、衝撃を受ける。
マッドネス!
マッドネス!!それがタイトルだ。
見つけなきゃよかったよ。あんなクールな曲を作る人間が、マッドネスなんてタイトルを付けてしまうのか。天は二物を与えるどころか、一物を与えすぎて、もう一物を激しく奪ってしまったのか。ああ、マッドネス。
ボブディランにしても、そうだ。ライクアローリングストーン。日本人が日本語で半分ふざけてスゲー上手く歌っている動画がある。
あんないい雰囲気の曲が、貧乏で捻くれてしまった感満載の歌詞なんて、ああ!
サビだけ訳せる程度の英語力が幸せだよ。サビすら訳せないながら、そう思った。